2009年5月17日日曜日

どこからその名前は来るのか

スウェーデンの推理小説「Wallander」シリーズは、近年かなりの頻度で映画化されており、近年イギリスでもドラマ化。基本的にはドラマベースという感じもするので、事実の描写については何割引かしなければなりませんが、それでもスウェーデン語の勉強用に10数本ある映画をそれぞれ何度か見ています。中年の哀愁、現代的な人間関係、日常の延長線上のドラマ、まぁそんなセリフが自分のイメージでしょうか。

主人公のKurt Wallander(カート・ワランダー)役は、その時々によって入れ替わっていて、現在はKrister Henriksson氏が担当。BBCの方はノーチェックですが、日本のwowwowでも放送されるようで、タイトルは「ヴァランダー」とのこと。ん、と思いちょこちょこチェックすると、小説の方は日本語でも出版されているようで、表記もそのようにされています。Veronica Marsにしてもそうですが、翻訳出版あるいは放送される場合、発音がかなり違っていることがあります。なぜ?と感じることはありますが、おそらく理由としては (1)どこかの地方の方言をそのまま引き継いだ、(2)数カ国語の翻訳を手がけていて他の国の発音を採用してしまった、(3)発音の法則そのままを使ってしまい実際に通用する発音をチェックしなかった、などが考えられます。

Veronica Mars は日本語でヴェロニカ・マーズと表記されており、(3)の基本的なルールに則って間違った典型的な例であります。自分も最後のsは濁る音になる、と中学時代の英語教師が鼻高々に教えていたことは記憶に残っております。しかし、氏名は外国からの移民や、ルーツにより読み方がルールとは異なったものが通用することが多く、また固有名詞も時折注意が必要です。Marsは中学生向けの辞書にも正しい発音が表記されており、ん~という感じ。

カタカナ表記だと発音を再現するには限界があることは理解できます。しかし、明らかにずれまくっていて、タイトルや主人公の名前は結構重要なのに、なんでチェックしてないんだろうという気がします。Wallander の場合、(2)の外国語の発音か(1)の方言かなと推測できます。それにしても、すごいずれの一言かも。一度命名してしまうとなかなか改名できないので、きっと最初が肝心。

0 件のコメント:

コメントを投稿